Before → After
クローゼットの上段で活用できていなかったデッドスペース(Before)に、可動式の2枚の棚(After)を設置しました。そのときの写真が下の写真になります。
棚を作るときに必要となる資材
まずは資材のご紹介をしますが、その前に、前提条件をお伝えします。本記事に置きましては、インパクトドライバー、ビスなどの工具はあるもととしています。そのうえで、作業後のAfterの写真のような棚を作るのときに必要な資材についてご紹介したいと思います。
資材1:ステンレス棚柱(たなばしら)
資材1は「棚柱(たなばしら)」です。棚柱は、別名、棚受けレールとも呼ばれています。
私の場合は、下の写真の製品は、近くのホームセンターで買ってきました。1セットに2本の棚柱が入っているので、今回は、2セットを購入してきました。(※ビスは入っていないので、別途用意が必要です。)
メーカーページ:ステンレス棚柱(モリカナ)
資材2:かべロックミニ ホワイト
資材2は、石膏ボードにビスを固定するための「かべロックミニ」です。
ここでまずはじめに、石膏ボードにそのままビスを打ち込んだときの状況を説明します。例えば、ビスを石膏ボードにそのまま打ち込むと、ビスのネジ山が小さいため、ビスが回転することで石膏ボードか削れてしまいます。すなわち、ビスが入っていると思っても、固定されていない状態でビスが入ってしまい、取り付けたいものがあたかも固定されているような状態になってしまいます。
そのときに活躍するのが、「かべロック」と呼ばれる製品です。これは、石膏ボード上にビスを打ち込んで固定できる穴を作ることを目的とした製品です。(※ほかにも同様商品があります。)
ここでは一例として、「かべロック」を取り上げます。本製品は、写真で見て分かる通りネジ山が非常に大きいため、石膏ボードにガッチリと食い込むように侵入していきます。そして、中空になっている「かべロック」のビス頭からビスを打ち込みます。このとき、ビスを打ち込む事によって、かべロックの一部が外側に拡大します。これによって、石膏ボードにさらにしっかりと固定することができます。
モノタロウ販売WEBページ:かべロックミニ ホワイト
設置箇所で出来上がりをイメージする
今回は、2枚の棚を設置しようと考えています。そのため、下の写真のような構図で設置しようと思います。
板の設置場所は、奥側の上段を想定しています。そのため、手前の上段には空間ができることから、手前に細長いなにか「釣り竿」なんかを収納しようと検討中です。
それでは、レッツワーク!!
ワーク① 壁に棚柱を取り付ける
はじめのワーク①は、「壁への棚柱の取り付け」です。
このとき、石膏ボードの後ろの木材の有るか無いかが注意点になります。石膏ボードの背後に木材があれば、ビスを石膏ボードをぶち抜いても奥の板で固定されてOKとなります。しかし、石膏ボードの後ろに木材がなければ、ビスは削れた石膏ボードに仮固定されているようなゆるい状態になってしまいます。
石膏ボードの後ろに板が無いとき
「かべロック」を1列に4箇所、打ち込んでいきます。はじめに、打ち込み箇所をえんぴつでマークしました。その後、「かべロック」を打ち込み予定箇所に当て、「2番ドライバー」で穴を開けていきます。
「かべロック」のネジ山は途中からなので、最初は「グリグリ」と削りながら埋め込んでいきます。そして、ネジ山にさし当たったら、「グリッ、グリッ」と締め付けていきます。
石膏ボードの粉が床に散らばらない方法
石膏ボードに穴をあける時に、粉々になった石膏がこぼれ落ち、床に散らばってしまします。
このような粉の飛散防止のために、「小さなビニール袋」と「養生テープ(弱め)」を用意します。そして、穴あけ予定箇所の下に貼り付けることで、石膏の削れた粉を回収することができます。
このときのテープは、養生テープの(弱粘性)にするのが特徴です。例えば、布ガムテープなど、強力なテープを使うと壁のクロスが剥がれてしまいますのでご注意ください。
棚受けレール取付 ワーク①完了
棚受けレールを所定の位置に合わせます。そして、1本の棚受けレールについて、4箇所にビスで締め付けました。この作業を計4回、壁に棚受けレールを取り付けてワーク①の完了です。
このあとは、棚受けレールに「棚受」を取り付けていきます。(つづいては、ワーク②です。)
(番外編)「かべロック」打ち込んだけど、石膏ボード背後に木材があった場合
石膏ボードに「かべロック」を打ち込んだけど、入っていかないケースがあります。
具体的には、途中からかべロックが進まなくなり、逆に、粉々の石膏が浮いてくることがあります。このときは、石膏ボードの後ろに木材があるケースが濃厚です。実際に今回の作業中でも、何回かこの状況に遭遇しました。このときは、すぐに「かべロック」の打ち込みを止めてください。そして、途中まで差し込んだ「かべロック」をゆっくりと引き抜いて、ビスのみで棚受けレールを固定します。空いてしまった穴は、埋めて固めて、あらためてビス打ちする丁寧なやり方もあります。ですが今回は、空いてしまった大きめの穴は仕方ないとして、そのままビスうちをしました。
ワーク② 棚受の準備と滑り止め加工
次は、「棚受」と「板の滑り止め加工」について説明していきます。
「棚受」とは
下の写真が「棚受」という金具です。棚受けレールに取り付けて、板を支える役割を果たします。単純にそのまま使うこともできますが、ここでは、滑り止めをつけていきたいと思います。名付けて、棚受金具改造計画。
棚受金具にスポンジを取り付けるメリット・デメリット
GooD Point
- 板の滑りにくくなり、地震のときに飛び出してくることを防ぐ。
- 板の平行が若干取れていなくても、スポンジでガタツキを吸収できる。
- スポンジ自体は安価。
BaD Point
- 作業工程が増えてしまう(ゴム付きの棚受金具もあるため、それで済ませることができる)
- スポンジが天然ゴムのため、経年劣化によるメンテナンスを気にかける必要がある。
ふと思いついた「改造計画」も遂行していきたいと思います。棚受の摩擦を高めることを目的に、下(右)にあるようなスポンジを用意しました。
棚受と棚受の摩擦を高めるための資材
資材3:ステンレス棚柱用棚受け
ステンレス棚柱用の棚受けです。「穴のピッチ幅」など規格が異なる商品がありますで、棚柱と同じメーカーで専用のものを購入することをオススメします。
メーカーWEB販売ページ:ステンレス棚柱用棚受け(モリカナ)
資材4:NRスポンジ
こちらは、滑り止め用のスポンジです。天然ゴム素材で、耐用温度-20〜60度とそんなに高くないですが、室内で使うため問題ないでしょう。目的とした金属面の摩擦力アップには十分だと思われます。経年劣化はすると思いますが、そのとき交換します。
モノタロウ販売WEBページ:NRスポンジ
ワーク②つづき
まずは、「棚受」を袋から取り出して、「スポンジ」を棚受のサイズに切り出します。

スポンジをカット
スポンジと棚受金具の固定には両面テープを使いました。両面テープを1センチ幅で切ると、棚受の面にピッタリをサイズが適合します。
そして、両面テープ部分にスポンジを接着すれば完了です。

レールに棚受を取付(高さ合わせは、レールに刻まれている数字で確認)
棚受金具にスポンジを張るのが面倒な場合は、すでにゴムが貼られている製品もあるのでそちらをご購入ください。若干予算的にはアップします。
板を買い出す
ここで板を買い出しました。最初から買っておけばいいのですが、棚受けレールを付けた状態での横幅を測定したかったので、この段階での買い出しになりました。
今回の欲しいサイズが、770×450を2枚です。よくある横幅のサイズは910の板です。そのため、4枚買って、770に切り出してもらうことを検討しましたが、それはけっこうもったいない感じがしました。そこで、室内用の合板(コンパネ)900×1800×12ミリ厚を購入し、770×450を4枚切り出すことにしました。今回、使用する板の枚数は2枚ですので、残りの2枚は別のところで流用したいと思います。
なお、ホームセンターでのカットにかかる料金は、1カット50円。ですので今回は5カットで250円となりました。このサイズを正確にカットしてもらえることについてはだいぶ助かっています。(感謝)
ワーク③ 板を取り付ける
コンパネから切り出した2枚の板を、棚受けレールに取り付けました。
想定耐荷重は、1枚あたり24kg
棚受金具ひとつの耐荷重が6kgなので、6kg×4箇所なので、耐荷重の目安は【24kg】となります。したがって、あまり重量のあるものは載せられませんし、そもそも荷物を載せる位置が高いので、軽い荷物を載せるようにします。
(例えば、電球をまとめたダンボール、釣具、トイレットペーパーのストックなど。)
棚受部分を「ドアップ」で確認
ここでは、滑り止めのためスポンジを取り付けた棚受部分を見ていきたいと思います。
写真のアップ部分を見てわかるように、うまく板が乗っていて、触ってみても摩擦を感じることができました。ただし、4箇所に棚受けレールを設置しましたが、おそらく数ミリ、高さが異なっていて平行が取れていませんでした。。。なぜなら、板が若干斜めになっていたからです。このような素人による取付ですが、スポンジがあることで高さの誤差を吸収してガタツキを抑えてくれました。
また、こうしておけば、板の一部しか接触することになりより滑りやすくなることを防いでくれます。
振り返って、でき映えを確認
何もなかったところに棚が完成しました。(祝)
今までは、ダンボールの上にダンボールを置いていました。そのため、取り出すのも仕舞うのも一苦労でした。ですが、このような棚があると収納力がアップするのに加えて、どこに何を置いたかとてもわかりやすくなったと感じます。ちなみに収納力アップも大事ですが、荷物の量が多いとどうにもなりませんので、そもそもの荷物の量を減らすことが今後の課題です。
まとめ
さて今回は、クローゼットに可能式の棚を取り付けてみました。「棚を作るための資材」についてや、「石膏ボードへのビスの固定方法」「棚受金具への滑り止め防止」などについて書いてきました。完成すると満足感が溢れてくると同時に、またほかにもなにか作りたくなってきてしまいます。引き続き、日々のDIYについて書いていきたいと思います。
ほかにも、芝生を張ったり、枯らしたりして遊んでるので、「芝生を張った記事」や「芝生が枯れた記事」などもよかったら見てくださいね。
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おまけ:DIY必須ツールの紹介 インパクトドライバー
最後におまけとして、ツールについてご紹介します。
私が普段使っているインパクトドライバーは、こちらです。HIKOKI製10.8Vインパクトドライバーです。思い返せば学生の頃、カラーボックスを組み立てるのでさえ、プラスドライバーひとつでこんなに苦労するのかと思ったのが懐かしいです。
なんで、もっと早くこのインパクトドライバーに出会わなかったのかザンネンでなりません。高校の卒業祝いにはハンコではなくて、インパクトドライバーをあげるべきだと心底思いました。というわけで、下のツールを日常的に使用しています。
以上、DIY必須ツールの紹介でした。